子育て主婦の「女性外来」体験記 : こずえレディースクリニック

「こずえレディースクリニック」では、
心療内科、女性外来(月経前症候群、更年期障害)、ピル外来などがあります。

■ 心療内科について 

―― : どんな方が来られるんですか?
先生 : 意外と重症の方が多いんですよ。いろいろな病院を回られて、どうにもならなくてこちらに来られる方が意外と多いんです。

―― : 以前、地元の精神科を調べたことがあるんですけど、口コミでは『あそこの医者は人の話もろくすっぽ聞かずに薬だけ出す』とか、そんな話が多いんですよね。
先生 : 私は、どんなことがあっても患者さんの立場にたつことにしているんです。だから、患者さんのご家族の方と対立することもあります。「このクリニックに来た人は絶対によくしたい」という思いがあるんですよね。
 それに、心ってそんなに複雑なものではないんです。心はほとんど体の一部ですね。だから、体が健康でホルモンがちゃんとしていればだいたい大丈夫です。 私も体験しましたが、女性が更年期過ぎて女性ホルモンがなくなってくると、御主人に対する愛情も必ず変わってくるんです。それは、自分の心の問題ではく、女性ホルモンの変化が、心・感情・考え方・思考の仕方にかなり結びついている。だから、これはあなたひとりではなく、みんなが同じ道を行くということを「生理学」的な観点から知ることが非常に重要です。


―― : 治療方法というのは?
先生 : 認知行動療法や問題解決療法を中心に、心理療法(主に交流分析)などを用いてカウンセリングを行っています。 患者さんの一人一人の性格を分析して、「このときはこうしたほうがいいですよ」といった、その人の性格にあった具体的な対処法を伝えるようにしています。私のアドバイスは、非常に具体的なんです。

例えば、「睡眠をちゃんととって下さいっ」て言われても、具体的にどのようにしたらよいか分からない場合がありますよね。ですから、睡眠のとり方・睡眠衛生についても具体的にアドバイスします。何時から何時の間にこの薬を飲んで、そうするとこの時間に眠くなりますから、この間は、絶対にいろいろ考えたりしないで、ここで寝ちゃうとかね。


■ 薬の話

―― : あと『6種類も7種類も薬を飲んでいて調子が悪い』とかも聞きますよね。
先生 : もう、なんであんなに薬を出すのか……。
ここにいらっしゃった患者さんで、他の病院であまりに薬を出されていたんで、その先生のところに電話かけたんですよ。「この人のこの症例でこの薬が適用になりますか!(怒)」って。
だって、薬って飲まないにこしたことはないじゃないですか。飲むんだったら、最低限の薬をしっかり飲んで、ちゃんと効果をあげていただくのが良いですよね。
薬でもサプリメントでも、自分で飲んで試してみるんですよ。飲めない薬は除きますが。
例えば、睡眠薬でも、飲んでどのくらいでどんな風になるか、起きたときにすっきり感があるかとか、そういったものを自分で試しています。私が飲んで、大丈夫なものを患者さんにお勧めしています。


【続く:2/3】

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