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性差にもとづく医療とは?

 今までの医療は残念ながら、「男性のための医療」であったのです。

 というのは、医療においては、それぞれの薬の治療効果があるかどうかの検討を行った上で、実際の治療に使われるようになりますが、女性は妊娠の可能性があるため薬の治験に加えることは好ましくないという動きが米国で、政府主導で70年代の後半から80年代にかけてありました。

 また、検査に対しての、「正常値・基準値」についても、「女性は女性ホルモンの変動があるので、一定の基準を求めるのが男性に比べ難しい」という理由により、 「正常値・基準値」等の研究についても、研究対象から除外され、男性のみを対象に行った研究データを基準に、女性と男性の体は、乳腺と生殖器を別にすれば同じ構造で、同じはたらきをするという推測のままに、医療が行われてきたのです。

  しかし、実際には、男性と女性では、遺伝子の違いからはじまって、ホルモンのはたらきなど、さまざまな違いがあります。ですから、女性を単に小柄な男性としてあつかうことはできないのです。 その後、80年代後半に、女性の健康に関する施策の策定にあたり米国政府はあまりに女性に関するデータの少ないことを気づきました。そして、90年代に入り、「男性のデータに、女性をあてはめて医療を行うのはおかしい」、「女性は男性とは違うのだ」、という、女性の健康を考える基盤が形成され、「性差の違いを明確にした上で、しっかりした研究データに基づく医療が必要である」、という理念が「性差医療」という考え方となり世界の共通認識となりました。

 日本では、2001年11月にオープンした「女性のための生涯医療センター・ViVi」(東京・市ヶ谷)はマスコミでも大きくとりあげられました。現在、全国各地に女性外来が開設されつつあり、女性が生き生きと働き暮らせるように、心と体の健康をトータルにサポートする動きが始まっています。

 




 


 

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