TOP >> 男の先生に伝えにくい病気 >> 子宮の病気

子宮の病気

 産婦人科は、いくつになっても受診しにくい科というイメージがつきまといます。特に、若い女性が行きにくいと思ってしまうのは、やはり、内診に抵抗があるからだと思います。生理やセックス、妊娠、悩みが多い年代にもかかわらず、デリケートな問題を話さなければならないことも多いので、男性医師に抵抗のあるクライアント・患者さんも少なくないようです。

 確かに、かつて、診察がはじまるとすぐに「はい、そこに座って!」と内診が始まるような病院が存在していました。

 しかし、女性外来では、内診の必要がある場合でもクライアント・患者さんとじっくり相談して進めていくというスタンスで進めていきますので、安心です。また、生理、妊娠、出産、育児の不安、更年期など、同性として多くのことを経験した女性医師の方が、共感しやすいともいえるかもしれません。


■ 子宮頸がん

 婦人科のがんには、外陰がん、膣がん、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん、卵管がんがありますが、一番多いがんは、子宮頸がんです。セックスによって感染するヒト乳頭腫ウイルスと、頸がんがとても関係が深いとされています。ですので、性経験のある人は10代でも検診を受けることをお勧めします。


□ 子宮頸がんの自覚症状

 初期のころは、あまり自覚症状がなく、おかしいと思いながらも、すぎてしまいがちです。ガンが進行していくと、月経以外の不正出血や性交後の出血、おりものなどをきっかけに受診されるケースがあります。


□ 子宮頸がんの検査

 まず、視診と内診を行います。 その後、検査用の子宮頸部の細胞を採取します(細胞診)。細胞は綿棒、ブラシ、又はへら状の採取用具を用いて採取します。採取時に痛みも出血もなく、一瞬で終わります。約1〜2週間程度で検査結果が判ります。

    ●こんな症状があったら、要チェック!
      ・年々月経痛がひどくなってきた
      ・月経の量が増えてきた
      ・不正出血がある
      ・おりものの色や臭いが異常
      ・月経以外の下腹痛

 早期に見つかれば100%に近い確率で治ります。自覚症状が出ないうちに発見するのが大事。20歳をすぎたら、年に1回は検診をうけましょう。



■ 産婦人科と婦人科のちがいとは?
産婦人科と婦人科のちがいは

・妊娠・出産は産科、
・婦人科系の症状は婦人科です。

ただし、どちらの科も診察するのは、産婦人科の医師。
ですので、妊娠していない人が婦人科系のトラブルで産婦人科で診てもらうこともできます。また、婦人科でも妊娠の診断や経過を診てもらうこともできます。