子育て主婦の「女性外来」体験記 : アイビー大腸肛門クリニック
■ 女性専用外来開設のいきさつ なぜ大腸肛門科に…?
――:まずは、女性専用外来を開設された経緯を教えていただけますか?
先生:もともと胃腸科で診察をしていたんですけれども、大腸の検査をしている時に、痔で悩まれている女性が多くいらっしゃいまして、「どちらかの病院で診てもらいましたか?」ってお聞きしても「痔って、恥ずかしくて…、診ていただいておりません…」とお答えになる女性が非常に多かったんです。
その後、「寺田病院」で大腸肛門科も診察するようになり、「女医さんがいる」という口コミで女性患者さんが多くいらっしゃるようになりました。
「もっと、悩まれている女性を助けてあげたい。女性専用でやっていけたらいいなぁ…」という思いから、「寺田病院」のサテライトクリニックとして去年(2006年)の5月から開業させていただくようになりました。
――:女性にとって「敷居の高い」病院(診療科)ってあると思うんですけど…中でも、肛門科って敷居が高いですよね。だから、特に、「先生が女性かどうか?」というのが大きいと思うんです。
先生:そうですね。自分自身がもし病気になった場合、「どんな先生に診てもらいたいかなぁ…?」と考えたときに、やはり、女性の先生で、気軽に話ができて、何でも相談できるっていうことが大切だと思いました。
――:「アイビー」《花言葉:友情》という名前からも分かるように、「気軽に」「入りやすく」をポイントに開設されたと思います。ただ、先生が女性でも、待合室で男性と一緒って……女性は、ちょっと抵抗があると思います。その女性心理に関してのご配慮は何かございますか?
先生:疾患が疾患なだけに、待合室で隣に男性が座っていると恥ずかしいと思われる方もいらっしゃると思います。
そういった面で、女性専用外来の時間を設け、施設内に一切の男性をシャットアウトしています。女性外来の時間に来ていただければ、男性に会わずに診察を受けることができます。
――:施設内に男性をシャットアウトですか!それは、女性からはすごく良いですね!けど、「女性だけ」に限定してしまうことに不安はありませんでしたか? 患者さんが減るんじゃないか…とか?
先生:最初はやっぱり不安がありましたね。でも、予想以上に多くの女性に来ていただいて、当初、週1日だった「女性外来」の時間を週2日に増やしました。「女性外来」の時間以外でも、私の診察時間には女性の方が多いですね。
一方、寺田先生(男性)が週に2日程来てくださっているので、男性の先生に診てもらいたいという方はその日に来ても大丈夫です。男性でも「女医さんはちょっと……」ということもありますからね。
――:女性にとっても、男性にとっても、先生を選べるのはメリットですよね。
【続く:2/4】
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